
VOC処理(VRUシリーズ)
VOC回収設備の建設で培った複数の技術をベースに、風量と濃度に合わせたシステムをご提案できます。
ハイテク(半導体、電子産業向け)精密化学品の製造メーカーであるMGC Pure Chemicals Taiwan, Inc.(MPCT)は、半導体市場の拡大から過酸化水素製造設備の新規建設を決定しました。当社は、三菱ガス化学㈱殿向けに、過水設備から排出される溶剤の回収設備を納めており、今回はその実績を評価され、MPCT殿より溶剤回収設備を受注しました。
本溶剤回収設備は、原料排ガスから溶剤を95%以上回収する設備です。CMI Europe Environment社からライセンスを受けた温度スイング吸着法(TSA)を用いて原料排ガスから溶剤を分離回収します。
当社受注範囲は、設計、調達と試運転監督業務であり、現地施工は顧客にて行いました。受注直後、世界的なパンデミックが発生したため、台湾で製作する機器については、第三者検査機関による遠隔での管理を余儀なくされました。意思疎通が難しい中、今や主流となったWeb会議ツールを駆使し、無事製作検査に合格しました。
工場出荷前の機器
世界的なパンデミックが収束し始めた2023年6月中旬から7月上旬にかけて試運転が実施され、当社は監督業務を担いました。高温多湿な気候の中での試運転であったうえに、諸々のトラブルも発生しましたが、顧客・ライセンサー・ベンダーとコミュニケーションをとり、無事に試運転を完了させることができました。
試運転 溶剤回収後の排ガス濃度を確認中