アンモニア希釈散水設備工事

アンモニア希釈散水設備工事

プロジェクトデータ

顧客名
岩谷物流株式会社殿
所在地
大阪府高石市高砂2-2-7
(岩谷物流株式会社大阪支店構内)
工事名
アンモニア希釈散水設備工事
完成時期
2024年2月

工事紹介

液化アンモニアを輸送するローリー車を安全に駐車しておくための設備を構築

設備概要

液化アンモニアを積載したローリー車を駐車(留め置き)する場合、万が一、当該ローリー車タンク容器が破損・亀裂が生じ、当該亀裂部から気化したアンモニアが漏えいしたとしても周辺へ拡散しないような除外設備の設置が消防局にて義務付けられています。

また、液化アンモニアローリー車は、高圧ガス保安法上の移動式製造設備に該当するため、駐車場には屋根が必要となります。

そのため、駐車場の屋根下部に散水機能を有する除害設備を付け加え、当該駐車場下部に貯槽ピットを設け、アンモニアガスが漏洩した場合、当該設備を稼働させることにより、ほぼ全量のアンモニアガスを散水に溶解し、アンモニア水として貯槽ピットに貯留する設備を構築し、設置しました。

お客様の希望に寄り添った工期短縮、コスト削減

当初、お客様の希望納期は、当社が想定する納期と大きく乖離していました。 その乖離を縮小するため、LPGローリー駐車場として使用していた既設鉄骨平屋建て建物を2台分の液化アンモニアローリー車の駐車場として改造するための技術的提案や、散水ポンプの電源として発電機を設置するなど多種の提案をスピーディーに提示し、コミュニケーションを緊密に行った結果、工期短縮につながりプロジェクトを完工することができました。

カーボンニュートラルへの取り組みとして、アンモニア受入れ・貯蔵・供給設備案件にも積極的に取り組み検討を行っています。

今後、世界的にカーボンニュートラル事業が増加する中、日本ではアンモニア需要も増加することが予想されています。

アンモニア受入・貯蔵・供給設備だけでなく、陸運業種の事業でアンモニアに関するプロジェクトを完工できたことはCECの技術幅が広がり、新たな挑戦につなげることができると考えています。

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