インドネシア向け
ホルマリン製造装置
インドネシアへホルマリンプラントの工事資機材一式を輸出
東ソー株式会社は、グループ企業の日本ポリウレタン工業株式会社との間で「ビニル・イソシアネート・チェーン」事業を展開中です。2006年、競争力の向上とアジア・中国市場の需要拡大にこたえるため、日本ポリウレタン工業㈱がMDI(ジフェニルメタン・ジイソシアネート)年産20万トンの増強を決定。顧客もこれに対応して、MDIの主原料であるアニリン、一酸化炭素及び電解生産設備の増設を行うことを決定しました。当社は、この「ビニル・イソシアネート・チェーン」事業の一環として、2002年末に第一CO製造設備の建設に参画しており、今回は、その実績が評価され、2号機の受注となりました。
当社が納入したCO製造設備は、(1)水添・脱硫、(2)プレ・リフォーミング、(3)スチーム・リフォーミング、(4)廃熱回収、(5)炭酸ガス除去、(6)深冷分離で構成されています。心臓部であるスチームリフォーミングプロセスには、当社が水素製造プラントで豊富な建設実績を有するHowe-Baker法を採用、また、生成された一酸化炭素を精製分離する深冷設備にはLinde社のメタンウォッシュ法を採用しました。
リフォーマーはボックス型の最新式で、従来の操作性及びメンテナンス性に加え、熱効率の最適化が図られており、建設時における経済性にもメリットがもたらされた設備となっています。
2006年2月に顧客より第二CO製造設備建設工事の内示を受け、直ぐに設計に着手し、同年11月より土木工事を開始しました。2007年10月末に工事が完了し、12月初めには性能確認検査に合格しました。
無事故無災害にて工事を完了すると共に、予定より1ヵ月以上も早く性能確認が完了出来たことに対して、顧客より高い評価を得ることができました。