丸善石油化学株式会社向け
MEK17万トン増強工事
プロジェクトデータ
- 顧客名
- 丸善石油化学株式会社
- 所在地
- 千葉県市原市
- 工事名
- MEK17万トン増強工事
- 完成時期
- 2007年
丸善石油化学株式会社とは
丸善石油化学株式会社は、国内有数のエチレンセンターであるとともに同社の主力製品のひとつであるメチルエチルケトン(MEK)について、アジアナンバーワンの生産能力をもっています。
MEKは低沸点溶剤として、印刷インキ、接着剤、樹脂加工分野を中心に幅広い用途があり、国内はもとより東南アジアを中心に旺盛な需要があります。
今回、設備増強されたMEK製造設備は、1968年に年間1万3千トン能力で生産が開始され、その後、需要の拡大にともなってデボトルを重ね、2002年の時点で年間14万トンにまで増強されていました。
当社は、本工事の計画段階から顧客に協力し、MEK塔の新設やスチーム回収による省エネ対策等を行い、2006年の定期整備期間内に年間17万トンに増強工事を完了しました。
業務フロー
プロジェクトは2004年に開始され、当社は、基本設計の助勢業務を始め、詳細設計、機器調達、現地工事を実施致しました。2006年の定期整備に先立ち前年には、先行工事として、加熱炉の増強及び水素コンプレッサーの増強を実施しました。また、当時は、国内外の増加した設備投資により素材及び機器の入手が困難な状況でしたが、長納期機器を早期に発注するとともに、国内で対応出来ない機器については、国外から調達し各種輸入検査も受検し無事納期内に納入することが出来ました。
今回の工事の課題としては、定期整備期間中に大型機器の入替え工事、配管工事、整備工事等を短期間の内に効率よく工事を実施する必要がありました。このため工事準備期間中に、顧客及び協力会社と事前調査を十分に行い、機器調達から現場工事完了までプロジェクト全体の進捗を数値化して顧客に分かりやすく説明し、プロジェクトが抱えている問題点の共有化を行いながら、日々の工程調整、機器納期の最適化等により、無事故で工期内に工事を完了することができました。