プラント増強・改造・撤去
既設プラントをお客様の目的に応じて改造します。
1997年12月、京都で開催された地球温暖化防止京都会議(COP3)で京都議定書が議決されました。この京都議定書によって、温室効果ガスの削減義務が定められ、目標達成に向けた動きのひとつとして、石油業界では、ガソリンにバイオETBEを配合することになりました。これを受けてコスモ石油㈱では、既設MTBE生産設備を一部改造し、ETBE生産設備化した建設プロジェクトを実施することを計画し、当社は、設計・施工を受注しました。本設備は、バイオエタノールと石油系ガスのイソブテンを合成して、「バイオETBE」を作るもので、生産能力、1,850B/Dの規模を持っています。
完成検査も無事に終わり、いよいよ試運転です。
本装置は主要なプロセスのライセンサーである米国 CD TECH 社の他に、 ETBE の原料となるエタノールを精製するプロセスのライセンサー Vogelbusch USA 社の 2 社のライセンス技術を使用しています。
そのため、試運転は顧客のコスモ石油株式会社、主要プロセスのライセンサー CD TECH 社、エタノール精製装置のライセンサー Vogelbusch USA 社、そして詳細設計を行った当社の4社が協力して試運転を行いました。
海外からきたスーパーバイザー(SV) (2 社) を迎えた試運転では、SV の指示をそのまま運転員に伝えるのではなく、指示の意図が分からない部分については、納得できるまで SV と議論しながら進めることを心がけました。顧客とライセンサーとの打合せを密に行い、無事スケジュール通りに試運転を終え、装置を引き渡しすることができました。